IT系の企業において、開発スピードを上げるのは重要な課題だ。開発のボトルネックとなりやすいのが、プログラマーの仕事であるプログラミングであり、プログラマーにはスピーディーに仕事をこなすことが求められる。
勤勉さが求められるのは確かで、仕様書を熟読して忠実に内容に沿ったプログラムを、可能な限り短期間で作成できることが重要だ。しかし、ただ十分なプログラミングスキルを持ち、勤勉なプログラマーならいいというわけではない。年々、プログラマーの仕事に対する要求は大きくなってきているのが現状だろう。
中でも、独自性と協調性はプログラマーの評価をするうえで重要な項目とされている。プログラムのクオリティーによって、完成したシステムの良し悪しが左右されるため、独自性がありつつも他のプログラマーでは成し得ないような、効率的でわかりやすいプログラムを作成することが期待されているのだ。
また、チームでシステム開発が行われるために、協調性も必要だといわれるようになって久しい。特に、エンジニアとの相互理解ができていなければ、仕様書に合っていないプログラムができてしまうこともある。実現不可能な内容が盛り込まれているときは、すぐに話し合うべきだろう。そのようなコミュニケーション能力が高く、かつチームメンバーとの関係も良好に保てる人であれば、チームのアクティビティが上がる。結果として生産性も向上するため、協調性が重要視されているのだ。