仕事環境特有の症状に注意

プログラマーはとてもやりがいのある仕事だが、その仕事ぶりがもたらすリスクもある。それは、プログラマー特有の仕事環境が強く影響しているといっても過言ではない。長時間座ったまま仕事をしたり、パソコンの画面を見つめたりすることが原因で、腰痛や肩こり、ドライアイなどの症状を訴えるプログラマーが多いのだ。
異常を認識しているうちはまだいいかもしれないが、慢性的になってしまうと痛みや異変を感じることもなくなってしまう。どれも仕事ができなくなるような症状ではないので、気にかけることはあっても改善するための努力を優先させることは少ない傾向にある。しかし、それが積み重なっていくと様々な身体の不調を引き起こしやすくなるため、軽く考えずに早めに対策を打つことが大切だ。

机や椅子の高さを調節し、いい姿勢を保ったまま仕事ができる環境を整えることや、適度に休憩を挟むことは効果的といえる。だが、納期まで時間に余裕がない場合や何らかのトラブルが発生した場合、仕事に集中している場合には休憩を取らず無理をすることも珍しくない。
プログラマーは制限のある環境の中で、仕事にも健康面にも上手く対応することが求められる。どうしても仕事を優先しがちでそれ以外は後回しになってしまうが、長い目でみれば仕事に影響が出るのは明白だ。質のいい仕事を長く行うためにも、高い自己管理能力も必要だろう。抱えやすい症状は知られているため、対策を考えて初期に対応することが大切だ。